なぜ子どもは肥満になるのか?
遺伝や代謝の要因も肥満に関与しますが、子どもの肥満は主に食生活の変化と運動不足といった管理可能な要因が大きく影響しています。
食品添加物
近年、プリンストン大学の研究で、高フルクトースコーンシロップ(HFCS)が肥満を促進することが明らかになりました。カロリーは砂糖と同じですが、同じカロリーでもHFCS由来の食事は体重増加が大きいとされています。同様に、モノナトリウムグルタミン酸(MSG)を含む食品でも動物実験で急速に体重が増えることが確認されています。現在、市販の加工食品の多くにHFCSやMSGが使用されており、MSGは約40種類の名称で表示されるため、見分けが難しいです。
身体活動の低下
ミシガン大学の調査によると、2歳から5歳の子どもは週に平均32時間、すなわち1日あたり4時間以上テレビを視聴しています。テレビ視聴時間が増えると、身体を動かす時間が減少し、結果として肥満リスクが高まります。
肥満促進物質(Obesogens)
食物連鎖に入り込む汚染物質や、ホルモン様作用を持つ植物など、肥満促進物質は世界中で研究が進められています。これらは子どもの脂肪細胞の生成や、余剰カロリーを脂肪として蓄えるシグナルを強めることで肥満に寄与します。代表的なものにビスフェノールA(BPA)などの工業化学物質やプラスチック、さらには大豆などが含まれます。研究はまだ続いていますが、現時点では子どもや胎児への影響が成人よりも大きいと示唆されています。
