クリアリキッド食の具体例とポイント
クリアリキッド食は、消化管に残留物がたまらないようにするための食事法で、手術前や特定の検査前に処方されることがあります。電解質や糖分は維持しつつ、消化管は食物がない状態に保たれます。長期間(数日以上)の継続は推奨されず、十分なカロリーや栄養素が確保できないためです。
対象となる食品
- 水
- 果汁(パルプなし)
- 透明な炭酸飲料
- プレーンゼラチン
- ブロス(澄んだスープ)
- はちみつ
- 紅茶・緑茶(無添加)
- ブラックコーヒー
- パルプなしのアイスキャンディー
バリウム造影や大腸検査など、赤い色素が問題になる検査の場合は、赤色の食品は避けてください。
メリット
- 体が容易に吸収できるため、食事が制限されている期間でもエネルギーと筋力を維持しやすい。
- 腹部手術後は固形食や人工着色料を含む食品が消化管に刺激を与えることがあるが、クリアリキッド食はそのリスクを低減。
- 脱水や炭水化物不足による回復遅延を防ぎ、傷口の治癒を促進する。
通常食への戻し方
- クリアリキッド食終了後は、まず油脂やバター、辛味の強い食品を24時間避ける。
- クラッカー、パスタ、米、パンなどの炭水化物中心の食事から徐々に始める。
- 乳製品は最低でも1週間は控える。クリアリキッド食中は乳糖分解酵素(ラクターゼ)の産生が低下し、一時的に乳糖不耐症が起こり得る。
