チロマスティックス・メスニリの生活環
意義
チロマスティックス・メスニリは腸内に定着する非病原性原虫で、主に大腸に存在します。顕微鏡的にしか観察できず、腸壁の細胞に侵入したり、他の臓器へ広がることはありません。
感染経路
シストが汚染された食物・飲料や糞口経路で体内に取り込まれます。わずかな糞便が手に付着したまま口に入るだけでも感染が成立します。
生活環の初期段階
宿主の腸内でシストが形成され、環境中ではシストの形で耐性を保ちます。シストや成虫(トロホゾイト)は便中に排出され、汚染された水や土壌に移行します。
生活環の後期段階
トロホゾイトは大腸(時に小腸)から排出され、環境中に放出されます。共生的に宿主に害も利益も与えず、栄養を得て増殖します。世界中に分布しています。
七段階の生活環
- 宿主の大腸でトロホゾイトが腸腔へ放出される。
- 腸内でシストが形成される。
- シストまたはトロホゾイトが糞と混ざり、外部へ排出される。
- シストが水や土壌に到達する。
- 汚染された食物・飲料を介して新たな宿主がシストを摂取する。
- シスト内で孵化し、トロホゾイトが腸内に放出される。
- トロホゾイトが核分裂により増殖する。
米国では感染率は5%未満と報告されています。
