ニッケルシリコン溶接ロッドの用途と特長
ニッケルシリコン溶接ロッドは、鉄鋳物の補修や穴埋めにトーチで使用されるほか、さまざまな金属の溶接に適しています。ロッド径は一般に0.235 cm~0.635 cmで、非鉄系ロッド(ブレージングロッド)としても利用されます。
ガスタービンエンジン用ブレード
ヘリコプターやミラーパワープラント、M1戦車などに搭載されるガスタービンエンジンは、比較的低コストでありながら高温に耐える強靭なブレードが求められます。ニッケルシリコン合金は耐熱性と強度に優れ、ブレード材料として最適です。ただし、変形や損傷が生じた場合は修復が困難という欠点があります。
溶接ロッドとしての特性
ニッケルとその合金は延性が高く、特に高温環境向けに開発された合金は変形せずに耐えることができます。ニッケルシリコンロッドは、様々な金属の溶接に使用され、強力な衝撃で完璧な接合を実現します。主にアーク溶接の高エネルギー工程で用いられ、固溶体系と析出硬化系という二つの主要な合金形態があります。前者は溶接状態で使用され、後者は高温下での機械的強度が特に高くなります。
化学配管システムへの応用
シリコン含有量3 %のニッケルシリコン鋳造合金は、ステンレス鋼と組み合わせても摩耗せず、耐食性に優れたねじ結合部として化学配管システムに採用されています。耐熱性が高いため、炉や高温化学薬品を貯蔵する大型容器にも使用されます。薄板金属の溶接時には、熱膨張による圧縮応力が生じますが、ニッケルとシリコンの組み合わせは他の合金よりも高い強度を発揮します。
以上のように、ニッケルシリコン溶接ロッドは高温・高強度が求められる多様な分野で重要な役割を果たしています。
