ダチョウの卵の栄養と特徴
1990年代初頭から米国のダチョウ産業は静かに拡大しています。体重約110〜140kgのダチョウを飼育する農家は、鶏肉・牛肉・豚肉と同等のたんぱく質量を持ちつつ、カロリー・脂肪・コレステロールが少ないダチョウ肉の市場を開拓しました。また、独特の羽根ソケット模様を持つ高品質なレザーとして、ダチョウの皮も需要があります。近年では、食用としてのダチョウの卵やその栄養価への関心が高まっています。
カロリー
ダチョウの卵は鶏卵と栄養価は似ていますが、カロリーが大きく異なります。生の大型鶏卵1個は約72kcalですが、ダチョウの卵1個は約2,000kcalです。ただし、ダチョウ卵の平均重量は約1.4kg(約2ダース分の鶏卵に相当)で、重量あたりのカロリーはほぼ同等です。
鶏卵との類似点
新鮮なダチョウ卵は1個あたり20〜45ドルと高価ですが、タンパク質や脂質の含有量は鶏卵とほぼ同じです。また、カルシウム、リン、ビタミンA、葉酸といった栄養素も同等の量が含まれています。
コレステロール
一部の企業はダチョウ卵を低コレステロールの代替品として販売しています。ナポリ大学の研究では、産卵期のダチョウ15羽の卵を調査した結果、鶏卵よりもコレステロールが低いことが確認されました。ただし、代わりに多価不飽和脂肪酸の含有量はやや高くなっています。
ビタミンEとパントテン酸
動物飼料業界の調査によると、ダチョウ卵はビタミンEとパントテン酸の含有量が鶏卵に比べて顕著に低いことが分かっています。これは、鶏用飼料が栄養価最大化を目的に最適化されているのに対し、ダチョウ用飼料はまだ最適化が進んでいないためと考えられます。
鉄分・マグネシウムが多い
栄養比較の研究では、いくつかの重要ミネラルでダチョウ卵が優位に立つことが示されています。鶏卵の鉄分は約91mgですが、ダチョウ卵は約111mgです。また、マグネシウムは鶏卵が490mgに対し、ダチョウ卵は540mgとやや多く含まれています。これらの差は小さいものの、両方の卵ともバランスの取れた食事に貢献します。
