MFP因子の機能とは?

MFP因子は特定の食品に含まれる栄養成分で、鉄の吸収を助けます。MFP因子は、吸収が特に難しい「非ヘム鉄」の取り込みに重要な役割を果たします。MFPは多数の栄養化合物の一つで、その正確な作用機序や化学構造はまだ完全には解明されていません。つまり、MFPが機能することは分かっていますが、どう作用するかは不明です。

ヘム鉄と非ヘム鉄の違い

食品中の鉄は大きく「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2つに分類されます。ヘム鉄は肉・鶏肉・魚のヘモグロビンに結合しており、比較的吸収が容易です。Ellie Whitney と Frances Sienkiewicz Sizer の『Nutrition: Concepts and Controversies』によれば、ヘム鉄は消化管で約23%が吸収されます。

一方、非ヘム鉄は植物性食品に多く含まれ、吸収がはるかに困難です。ここでMFP因子が活躍します。MFP因子は肉・魚・鶏肉に含まれ、非ヘム鉄の吸収を最大で4倍に高めます。

動物性と植物性の食事を組み合わせる

MFP因子の鉄吸収促進効果により、動物性食品と植物性食品を組み合わせた混合食は血中鉄濃度を大幅に向上させます。動物性食品中のMFP因子が植物性食品中の鉄の吸収を助け、同時に動物性食品自体の鉄も吸収されます。その結果、Whitney と Sizer は、混合食からは約18%の鉄が吸収できると報告しています。

鉄欠乏症の現状

世界保健機関(WHO)の貧血に関するグローバルデータベースによれば、全世界で約20億人が鉄欠乏症に罹患しており、これは最も一般的な栄養欠乏症です。WHO は、鉄欠乏症を根絶すれば国全体の生産性が最大20%向上すると推定しています。激しい運動、月経過多、偏った食生活が主な原因であり、裕福な国でもこの問題は見られます。

ビタミンCの役割

MFP因子に加えてビタミンCも鉄の吸収を最大で3倍に高めます。これも、動植物を組み合わせた食事を摂る理由の一つです。たとえば、チキンサンドイッチにトマトを添えると、トマトのビタミンCがパンやレタスに含まれる鉄の吸収を助けます。同様に鶏肉に含まれるMFP因子も鉄利用効率を最大化します。

未解明のまま

どこに存在し、何をするかは分かっているものの、MFP因子がどのようにしてこれらの効果をもたらすかは依然として謎です。研究が進めば、貧血や鉄欠乏症に対する新たな治療法が開発され、世界中で多くの命が救われることが期待されます。

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