常に空腹感が続く原因とは?
空腹は生存に不可欠な自然な本能ですが、過度に空腹を感じる人もいます。この状態は「多食症(ポリファジア)」と呼ばれ、さまざまな身体的・精神的要因が関与します。過度の空腹感が続く場合は、基礎疾患が潜んでいる可能性があるため、早めに医師に相談してください。
概要
多食症は、基礎にある疾患や感情的な問題が原因で代謝が上昇し、食欲が異常に高まる状態です。治療は原因疾患の管理が中心となります。
糖尿病
糖尿病、とくに未診断や血糖コントロールが不十分な場合に、過度の空腹感が現れます。血糖値が高くなると、体はエネルギー不足と錯覚し、食欲が増加します。
低血糖
血糖値が低下すると、震えやイライラとともに強い食欲が現れます。糖尿病患者だけでなく、インスリン過剰投与や食事抜きなどでも起こります。
脳損傷
頭部への外傷により脳が損傷すると、頭痛、嘔吐、認知障害に加えて食欲が急激に変化し、過度の空腹感が出ることがあります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると基礎代謝が上がり、空腹感が増し、体重が減少しやすくなります。薬物療法、手術、放射線治療で管理できます。
双極性障害
躁状態にあると、幸福感やエネルギーの高まりとともに過食が見られます。適切な薬物療法と心理療法で症状をコントロールします。
留意点
絶食後の自然な空腹感や、もともと食欲が旺盛な人にとっては異常ではありません。過度の空腹が続く場合は、以下を医師に伝えると診断の手がかりになります。
- 最近の体重変化(増減)
- 食後の嘔吐や過食の有無
- 服用中の薬剤、アルコールや薬物の使用状況
- 精神状態やストレスの有無
適切な診断と治療のために、必ず医療機関を受診してください。
