食物繊維のカロリー計算方法
食物繊維は哺乳類の腸酵素では分解できない植物細胞壁の成分で構成されています。消化可能な炭水化物が1gあたり約4kcalのエネルギーを供給するのに対し、食物繊維は腸内細菌によって発酵され、短鎖脂肪酸に変換されます。理論上、全てが脂肪酸として吸収されれば1gあたり約3kcalとなりますが、実際のエネルギー収支はそれより低く、現在は1gあたり1.5〜2.5kcal、平均で約2kcalとされています。
手順
対象食品に含まれる総食物繊維量(g)を把握します。腸内細菌が利用できるのは発酵性繊維(可溶性ペクチン、ガム、粘液質、部分的なヘミセルロース)です。セルロースやリグニンなどの構造性繊維はほとんど不溶性で、エネルギー寄与はほぼありません。食品ラベルに可溶性と不溶性の量が分かれている場合は、可溶性繊維のみを対象にします。
食物繊維量(g)に「2」を掛けます。これが繊維から得られるカロリー(kcal)です。例として、全粒粉パン1枚に食物繊維が3g含まれる場合、6kcalが期待できます。
食物繊維からのカロリーは他の炭水化物と別々に計算します。総炭水化物量から食物繊維量を差し引き、残りを消化可能炭水化物としてカロリー(4kcal/g)を算出します。例えば、シリアル1食分に炭水化物が15g、そのうち食物繊維が5gの場合、消化可能炭水化物は10gで40kcal、繊維からは10kcal、合計で50kcalとなります。
