TBHQ(テトラブチルヒドロキノン)の副作用と安全性
TBHQ(テトラブチルヒドロキノン)は、石油由来の抗酸化剤で、ブタンに関連しています。ファストフードや加工食品などの高脂肪食品に防腐剤として広く使用され、酸化劣化(酸化による腐敗)を抑えて保存期間を延長します。
使用目的
TBHQは食品中の酸化を遅らせ、酸化臭や酸敗を防ぐことで、加工食品の保存性を高めます。
毒性
米国食品医薬品局(FDA)は、食品中の油脂総量に対してTBHQの使用量を最大0.02%までと定めています。TBHQを1 g摂取すると可変的な毒性が現れ、5 g以上では致死的となります。例として、マクドナルドのチキンナゲット(TBHQが0.02%含まれると仮定)約312.5個で1 gに相当します。
副作用
TBHQを大量に(約1〜4 g)摂取すると、吐き気、嘔吐、耳鳴り、せん妄、失神などの症状が現れることがあります。ただし、これほどの量を食事で摂取するのは極めて稀であるため、実際に副作用が起こるケースはほとんどありません。
発がん性
動物実験において、長期・高用量のTBHQ投与は胃にがん前駆体を形成し、DNA損傷を引き起こす傾向が報告されています。一方、他の抗酸化添加物と異なり肺への病変は認められていません。
子どもへの影響
一部の報告では、TBHQが不安感や落ち着きのなさ、ADHD症状の悪化を招く可能性が示唆されていますが、食品添加物と行動障害との因果関係を示す臨床研究は現在のところ存在しません。
