フィトステロールの概要と効果
供給源
未精製の野菜油、ナッツ油、種子油にフィトステロールが最も多く含まれます。ごま油は1テーブルスプーンあたり約118 mg、トウモロコシ油は約102 mg、キャノーラ油は約92 mgです。ごまの種子、ピスタチオ、ヒマワリの種子、胚芽なども豊富な供給源です。
強化食品
2002年4月にワシントン大学内分泌学部が行った研究では、フィトステロールをエステル化・エマルジョン化すると体内への吸収が向上することが示されました。その結果、オレンジジュース、ヨーグルト飲料、チーズ、スプレッド、サラダドレッシング、栄養バー、チョコレートなどにフィトステロールが添加された製品が市販されています。
推奨摂取量
多くの医師は、LDLコレステロールを約10%低下させるために1日2 gの摂取(自然食品または強化食品で)を推奨しています。0.5〜1 gでも効果はありますが、効果はやや小さくなります。特にLDLが高い人は、飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を抑えた食事と定期的な運動と併用すると効果が高まります。
留意点
ベジタリアンやヴィーガンはフィトステロールの摂取量が最も多い傾向にあります。野菜や果物自体は濃度が低いものの、量が多く摂取されるため総摂取量に寄与します。2007年4月の中国の研究では、エンドウ豆、カリフラワー、ブロッコリー、ロメインレタス、ネーブルオレンジ、ミカン、マンゴーが比較的高い含有量を示しました。
意義
過剰なコレステロールは心血管疾患のリスクを高めます。フィトステロールは包括的なコレステロール低下プログラムの一部として、血中コレステロールを減少させる効果があります。米国食品医薬品局(FDA)は2003年に「1回の食事で0.4 g、1日2回で合計0.8 g以上の植物ステロールを含む食品は、飽和脂肪酸とコレステロールが少ない食事と併用すれば、心臓病リスクを低減できる」との表示を認可しました。
