卵黄の栄養と健康効果
卵黄が健康に良いかどうかは長年議論の対象でした。1990年代はコレステロールが多いことから摂取を控えるよう勧められましたが、近年の研究では適量であれば栄養価の高さがリスクを上回ることが明らかになっています。
卵黄の栄養成分
卵が受精すると、卵黄は雛の栄養源となります。そのため、卵黄には卵全体の栄養が凝縮されています。以下は1個分の卵黄に含まれる主な栄養素です。
- たんぱく質: 2.7 g
- 脂質: 4.5 g
- コレステロール: 210 mg
- カルシウム: 21.9 mg
- マグネシウム: 0.85 mg
- 鉄: 0.4 mg
- リン: 66.3 mg
- カリウム: 18.5 mg
- ナトリウム: 8.2 mg
- 亜鉛: 0.4 mg
- 銅: 0.013 mg
- マンガン: 0.009 mg
- セレン: 9.5 µg
- ビタミンB1(チアミン): 0.03 mg
- ビタミンB2(リボフラビン): 0.09 mg
- ナイアシン: 0.004 mg
- パントテン酸: 0.51 mg
- ビタミンB6: 0.059 mg
- 葉酸: 24.8 µg
- ビタミンB12: 0.331 µg
- ビタミンA: 245 IU
- ビタミンE: 0.684 mg
- ビタミンD: 18.3 IU
- ビタミンK: 0.119 IU
- DHA・AA: 94 mg
- カロテノイド: 21 µg
卵黄と卵白の栄養比較
卵黄はビタミンA・E・D・Kを100%、ビタミンB6・B12を90%以上含み、全卵のたんぱく質の約半分を占めます。また、カルシウム、鉄、リン、亜鉛、チアミン、葉酸、脂質の90%以上も卵黄に含まれます。
卵白はたんぱく質がやや多く、マグネシウム、カリウム、ナイアシン、ナトリウムが多く含まれますが、どの栄養素も90%以上は含みません。カロリーは卵白が約17 kcal、卵黄が約59 kcalと、卵白の方が低カロリーです。
コレステロールと健康への影響
卵黄はコレステロールが多く含まれるため、長年は摂取を控えるよう勧められてきました。しかし最新の研究では、適量であればコレステロールの影響は限定的で、卵黄に含まれる豊富な栄養素が健康に寄与することが示されています。
卵黄の主な健康効果
卵黄は、成人の食生活で不足しがちなマグネシウム、カルシウム、鉄、ビタミンA・E・B6、そして自然にビタミンDを摂取できる数少ない食品です。これらの栄養素は骨や免疫、視覚、神経機能の維持に重要です。
摂取目安
コレステロール値に問題がなければ、週に最大7個の卵黄(約1個/日)まで安全に摂取できます。コレステロールが高い方は、医師と相談の上で摂取量を調整してください。
