チモール種とは何か?
チモール種は、インドのスパイスであるアジョワン(ajowan)の種子の英語名です。インド料理で広く使用されるだけでなく、種子から抽出したエッセンシャルオイルは、様々な製品の原料として利用されています。チモールオイルはタイムやホースミントにも含まれ、料理、農薬、香水、マウスウォッシュ、化粧品などに活用されています。
植物の特徴
アジョワンは、柔らかな細毛がある小さな一年生低木です。多数の枝と葉付きの茎を持ち、葉は小さな羽のような形をしています。1つの枝に4〜12個の花序があり、各花序には6〜16個の小花が咲きます。実は小さな卵形の種子で、これがチモール種です。
食用としての利用
チモール種はインド料理でよく使われます。サイズはクミンやキャラウェイの種子と同程度で、緑がかかった灰色をしています。苦味とわずかなタイム風味が特徴で、生のまま食べると辛味がありますが、加熱すると熱さが和らぎます。
農薬としての利用
1964年、米国でチモール種が農薬の主要成分として登録されました。現在も家庭用動物忌避剤として使用されています。米国食品医薬品局(FDA)では「一般に安全と認められた食品リスト(GRAS)」に掲載されており、人体や環境への副作用は報告されていません。
医療・衛生分野での利用
第三惑星フーズ(Third Planet Foods)によれば、チモールは抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用を持ち、消毒剤やマウスウォッシュの成分として広く使われています。にきび、足白癬、痔の治療薬や胸部充血用軟膏にも配合され、回虫などの寄生虫駆除にも有効です。さらに、E. coliやStaphylococcus aureusの付着を抑制し、感染拡大を防ぎます。
その他の利用例
チモールオイルは防カビ性と保存性に優れるため、化粧品や香水の製造に頻繁に使用されます。メイクや香水の保存期間を延長し、苦味が子どもの誤飲を防止する効果もあります。
