LDLコレステロールとは何か:測定方法と目安
コレステロールは血液や体の細胞に存在する柔らかくワックス状の天然物質です。主にLDL(低密度リポタンパク)とHDL(高密度リポタンパク)の2種類があり、LDLは「悪玉」コレステロール、HDLは「善玉」コレステロールと呼ばれます。LDLが過剰になると動脈が詰まりやすくなり、心疾患・心筋梗塞・脳卒中のリスクが高まります。したがって、LDL値を適正に保つことは健康維持に重要です。
血液検査でLDLを測定する方法
LDLコレステロールは「脂質プロファイル」検査で測定します。検査前の9〜12時間は水以外の飲食を控えると、正確な数値が得られます。米国では血中コレステロールを mg/dL で、カナダや欧州では mmol/L で表します。
LDLの基準値
- 極めて高リスク:70 mg/dL(1.8 mmol/L)未満
- 高リスク:100 mg/dL(2.6 mmol/L)未満
- やや高め:100〜129 mg/dL(2.6〜3.3 mmol/L)
- 境界型:130〜159 mg/dL(3.4〜4.1 mmol/L)
- 高値:160〜189 mg/dL(4.1〜4.9 mmol/L)
- 非常に高い:190 mg/dL(4.9 mmol/L)以上
リスク要因
心疾患のリスクが高い人は、LDLを100 mg/dL(2.6 mmol/L)未満に抑えることが推奨されます。極めて高リスク(心筋梗塞既往、糖尿病、血管疾患など)の場合は70 mg/dL(1.8 mmol/L)前後が目標です。以下の要因が2つ以上あると、リスクが高まります。
- 喫煙
- 高血圧
- HDLが低い
- 心疾患の家族歴
LDLが高くなる原因
- 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む食事(肉類、加工食品)
- 肥満
- 喫煙
- 運動不足
- 糖尿病
LDL上昇の影響と対策
トランス脂肪酸はLDLを上昇させます。揚げ物や加工食品、商業ベーカリー製品(クッキー、ドーナツ、マフィン、クラッカー)に多く含まれます。食品ラベルでは「水素添加」「部分水素添加」「トランス脂肪酸」などの表記に注意しましょう。
LDLの体内での役割と低減方法
肝臓はLDLを合成・分泌し、LDL受容体で血中の余分なLDLを回収・除去します。受容体が多いほどLDL濃度は低くなります。果物や野菜を豊富に摂取することも、LDLを適正範囲に保つ助けになります。
VLDL(超低密度リポタンパク)について
VLDLはLDLの一種で、血中の中性脂肪(トリグリセリド)を多く含みます。血液検査で測定されますが、数値の解釈はやや難しいです。正常範囲は 5〜40 mg/dL とされています。
