高タンパク質ダイエットは本当に体に悪いのか?

ダイエットの世界では、低脂肪・低炭水化物が流行した後、今度は高タンパク質ダイエットが注目されています。かつては「タンパク質は危険」と警告されていましたが、最新の研究では、適切に行えば安全であり、脂肪減少にも効果的であることが示されています。

タンパク質とは

タンパク質は脂質・炭水化物と並ぶ三大栄養素のひとつで、体の細胞や組織の構築・修復に欠かせません。必要な摂取量は生活様式によって異なります。例えば、座りがちな人はアスリートやウェイトリフティングを行う人に比べて、必要なタンパク質量が少なくてすみます。

高タンパク質の定義

一般的に「高タンパク質」とは、体が通常の修復に必要とする量を上回る摂取を指します。米国栄養士会は、座位生活者に対し体重1ポンド(約0.45kg)あたり最低0.4gのタンパク質を推奨しています。持久系アスリートは0.55〜0.65g、筋力トレーニングを行う人は0.65〜0.8gが目安です。これを超える摂取が高タンパク質ダイエットに該当します。

高タンパク質に関する誤解

過去の研究では、腎機能に問題を抱える被験者を対象にしたため、「高タンパク質は腎臓に負担をかける」という誤解が広まりました。実際には、健康な人が通常の範囲でタンパク質を増やすことは、腎臓に有害ではありません。

高タンパク質の実態

メイヨークリニックによれば、健康な成人において高タンパク質ダイエットは概ね問題なく耐えられます。唯一のリスクは、タンパク質を優先するあまり、野菜や果物、全粒穀物といった他の必須栄養素が不足し、栄養バランスが崩れることです。

考慮すべき点

もし高タンパク質が腎不全を引き起こすのであれば、長年にわたり高タンパク質食を続けているプロのボディビルダーや、肉食が中心の狩猟採集民(例:エスキモー)などで腎疾患の発症率が高くなるはずです。しかし、統計的に有意な差は見られません。結論として、健康な大人にとって高タンパク質ダイエットは安全です。

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