コレステロールを理解する
コレステロールは血液中の脂質に含まれるワックス状の物質で、細胞膜やホルモンの材料になります。血液に溶けないため、LDL(低密度リポタンパク)やHDL(高密度リポタンパク)という運搬体で運ばれます。LDLは血管壁に沈着しやすく動脈硬化の原因となりますが、HDLは余分なコレステロールを肝臓へ運び除去する働きがあり、むしろ保護的です。血液検査では両方の数値が出ますが、医師が注目するのは主にLDLです。
食事の改善ポイント
動物性食品(肉・乳製品)はコレステロールを含みますが、植物性食品(果物・野菜・豆類)はほとんど含みません。コレステロール低減を目指すなら、植物性食品を中心にし、動物性食品は低脂肪のものに限定し、1日のコレステロール摂取量を300 mg以下に抑えると良いでしょう。既に血中コレステロールが高い場合は、さらに低い目標を設定します。
タンパク質源としてのナッツ
ナッツは植物由来でありながら高タンパク質です。肉の摂取量を減らす食事でも、ナッツで不足しがちなタンパク質を補えます。さらに、ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富で、バランスの取れた食事に役立ちます。
ナッツは不飽和脂肪が豊富
ナッツに含まれる脂肪の大半は不飽和脂肪酸で、体内でエネルギーとして利用しやすく、LDLコレステロールの低下に寄与します。特に、以下のナッツは不飽和脂肪が多く、飽和脂肪が少ないためおすすめです。
- アーモンド
- ピスタチオ
- くるみ
- ヘーゼルナッツ
- ピーナッツ(特に高オレイン種)
- ペカン
避けた方が良いナッツ
マカダミアナッツとブラジルナッツは不飽和脂肪が多いものの、飽和脂肪の比率も相対的に高めです。スナック菓子と比べれば依然として健康的ですが、コレステロール低減を最優先に考えるなら、上記の低飽和脂肪ナッツを選ぶと良いでしょう。
適切な摂取量
2003年に米国食品医薬品局(FDA)は、ナッツ類に「心臓病リスクを低減できる可能性がある」という条件付き健康表示を認めました。1日約1オンス(約28 g、手のひら1枚分)のナッツを摂取すれば、心血管疾患のリスクを下げるとされています。
