コレステロールの正常な数値と管理方法
コレステロールは体に必要な脂質ですが、血中濃度が高すぎると心臓病や脳卒中のリスクが上がります。正常な数値を保つことで、健康で長生きできる可能性が高まります。
コレステロールとは
コレステロールはワックス状の脂肪様物質で、脳、神経、皮膚、肝臓、心臓などほぼ全ての組織に存在します。ホルモンやビタミンD、脂肪消化に必要な酸の材料にもなります。
肝臓が体内で合成しますが、赤肉、鶏肉、卵などの動物性食品からも摂取できます。過剰になると動脈壁に沈着し、動脈硬化や心疾患の原因となります。
LDL(悪玉コレステロール)
血液中の脂質はリポタンパク質という粒子で運ばれます。そのうち低密度リポタンパク質(LDL)は「悪玉コレステロール」と呼ばれ、動脈に蓄積しやすく心臓病のリスクを高めます。
HDL(善玉コレステロール)
高密度リポタンパク質(HDL)は「善玉コレステロール」と呼ばれ、血中の余分なコレステロールを肝臓へ運び除去します。HDLが多いほどコレステロールの蓄積を防げます。
測定方法
血中コレステロールは mg/dL(ミリグラム/デシリットル)で表され、総コレステロール、LDL、HDLの3項目で評価します。20歳から受診し、以後は5年ごとに空腹(9〜12時間)状態で検査するのが目安です。
正常値
総コレステロール
・200未満:理想的な範囲
・200〜239:境界域(やや高め)
・240以上:高リスク
HDL(数値が高いほど良い)
・男性:40未満は低くリスク上昇
・女性:50未満は低くリスク上昇
・60以上:保護的な高値
LDL(数値が低いほど良い)
・100未満:理想的
・100〜129:ほぼ最適
・130〜159:境界域(やや高め)
・160〜189:高値
・190以上:非常に高い
HDLを上げる方法
- 1日3杯(約240ml)のオレンジジュースを飲むとHDLが上昇するという研究結果があります。
- ナイアシン(ビタミンB3)を多く含む鶏胸肉、サーモン、マス、ピーナッツ、赤身肉、ピーナッツバターなどを摂取する。
- 大豆製品(豆乳、豆腐、エダマメ)もHDLを高める効果があります。
- オリーブオイルなどの健康的な油で調理する。
- 禁煙と定期的な運動はHDLを増やす重要な要素です。
LDLを下げる方法
- 飽和脂肪酸が多い肉、卵、チーズの摂取を控える。
- 食物繊維が豊富な全粒穀物、ナッツ、亜麻仁などを積極的に摂る。
- 定期的な有酸素運動でLDLを低下させる。
- 医師の指示によりスタチン系薬剤を使用すれば、コレステロールを20〜40%減少させることが可能です(U.S. News & World Report)。
