腎臓透析患者の栄養管理
腎臓透析を受けている方にとって、適切な栄養管理は健康維持に欠かせません。透析は腎臓の機能が十分でなく、血液や体内の老廃物や余分な水分を除去できないときに行われますが、透析だけではすべての毒素を取り除くことはできません。そのため、食事で十分なタンパク質を摂取し、特定の食品を避けることが重要です。適切な栄養は末期腎不全の合併症を防ぎ、患者の生活の質を高めます。
ガイドラインの確認
主治医や透析センターの管理栄養士、または日本腎臓学会の担当者に相談し、透析中の食事で守るべきことと避けるべきことを確認しましょう。質問を遠慮せず、家族や食事を作る人にも伝えてください。
タンパク質とナトリウム
透析患者は1日あたり最低でも約8オンス(約225g)の赤身肉、鶏肉、七面鳥、魚介類を摂取することが推奨されます。タンパク質は組織の修復や筋肉の維持に不可欠で、腎臓病ではタンパク質の喪失が起こりやすいため、十分な摂取が必要です。腹膜透析を行っている方は、透析液に含まれるタンパク質が失われるため、さらに多くのタンパク質が必要です。
一方、ナトリウム(塩分)の多い食品—ファストフードや加工肉製品など—は血圧上昇や体液貯留を招くため、できるだけ控えましょう。塩分制限は体液バランスの維持に役立ちます。
カリウムやリン(リン酸)も注意が必要です。カリウムが高いと心臓に影響を与える危険があり、リンは透析で除去されにくいため、乳製品やリンを多く含む加工食品の摂取を制限します。必要に応じて医師の指示でカルシウムやビタミンDのサプリメントを使用します。
液体摂取
透析の合間に余分な体液がたまると体重増加やむくみ、肺や心臓、足首への負担が増します。そのため、1日あたり6〜8カップ(約1.5〜2リットル)程度に液体摂取を制限することが一般的です。尿の排出が少ないため、飲み物の量を管理しましょう。
医師や管理栄養士と連携し、個々の状態に合わせた食事プランを作成してください。
