高フルクトースコーンシロップの歴史

高フルクトースコーンシロップの製造

1957年まで、トウモロコシが甘くなるとは考えられていませんでした。トウモロコシに含まれるのはブドウ糖で、果糖はありませんでした。研究者はグルコースイソメラーゼという酵素を開発し、ブドウ糖を果糖に変換しました。これにより、やや甘いトウモロコシシロップが非常に甘い高フルクトースコーンシロップへと変わり、1970年代には工業規模での生産が始まりました。

砂糖価格の上昇

1977年、砂糖の輸入に新たな関税と割当が課せられ、価格が高騰しました。砂糖を使用していたメーカーは安価な代替甘味料を求め始め、すでに市場シェアを失いつつあった高フルクトースコーンシロップの需要が急増しました。関税と割当はさらなるコスト削減効果をもたらし、トウモロコシから得られるデンプンは政府の補助金と過剰生産により砂糖よりも安価でした。

トウモロコシ農家にとっての好機

同時期、マーガリンやショートニングの原料であるトウモロコシ油は、部分水素添加技術の進歩により大豆油へと置き換えられつつありました。高フルクトースコーンシロップの需要拡大により、トウモロコシの需要は減少した油加工分を補い、農家にとって大きな追い風となりました。

高フルクトースコーンシロップの受容拡大

1984年、コカ・コーラやペプシといった炭酸飲料メーカーが高フルクトースコーンシロップを採用したことで、一般的な受容が飛躍的に高まりました。生産量は1980年の約300万短トンから1995年には約800万短トンへと増加しました。

現在の高フルクトースコーンシロップ

現在ではケチャップ、缶詰野菜、ジャムなど幅広い食品に使用されています。2005年の米国の一人当たりの年間消費量は約28.4kgで、砂糖を上回る量が消費されています。一部の批評家は、人工的に作られたこの甘味料が肥満や健康問題の原因と指摘しており、動物実験での致死的結果が人にも同様のリスクをもたらす可能性が懸念されています。

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