ポリフェノールとは何か?
概要
ポリフェノールは植物に含まれる天然化学物質で、抗酸化物質の一種です。ビタミンやミネラルとは異なり必須栄養素ではありませんが、健康維持や病気予防に重要な役割を果たすことが示唆されています。
識別
ポリフェノールはすべての植物に含まれ、果実や野菜、種子、豆類、穀物などにさまざまな量で存在します。特にベリー類、ブドウ、リンゴ、ザクロ、緑茶、ココア、赤ワインなどは高濃度です。皮や外皮に多く含まれ、植物を細菌・真菌・昆虫・紫外線から守り、受粉者を引き寄せる役割もあります。
種類
現在、4,000種以上のポリフェノールが確認されており、大きく「フラボノイド」と「非フラボノイド」に分けられます。フラボノイドにはアントシアニン(鮮やかな果実色素)、カテキン(茶やココアに豊富)、フラボン(主に柑橘類)があります。非フラボノイドの代表はエラグ酸(ベリー類、ナッツ、ザクロ)やクマリン(特定の豆類や草)です。
効果
ヒトにおいてポリフェノールは抗酸化作用を持ち、体内のフリーラジカルを除去します。フリーラジカルは細胞を損傷させ老化や酸化ストレスを引き起こしますが、ポリフェノールはこれらを安定化させ、無害な代謝産物へと変換します。
健康上のメリット
研究は、酸化ストレスの低減が変性疾患のリスク低減につながることを示しています。例として、2008年3月の「Journal of Food Science」韓国研究では、ポリフェノール豊富な果実中心の食事がアルツハイマー病などの神経変性疾患の発症リスクを低下させると報告されています。また、2007年11月の「FASEB Journal」フランス研究では、赤ワイン由来の高濃度ポリフェノールががん予防に有効であり、低用量でも虚血性心疾患の予防・治療に役立つとされています。
摂取のポイント
ポリフェノールを手軽に摂る方法は、果物や野菜を多く食べることです。近年、濃縮ポリフェノールのサプリメント(例:ブドウの皮に含まれるレスベラトロール)も販売されていますが、食品から摂取する効果と同等かどうかは更なる研究が必要です。
