シトラス・オランタリウム(苦橙)とは?

歴史

シトラス・オランタリウムは、アマゾンの先住民が古くから利用してきたほか、中国伝統医学でも「柘枝(Zhi Shi)」として長い歴史があります。胃腸の不調(腹痛、下痢、便秘、胸やけ、消化不良、吐き気)に効果があるとされています。

特徴

近年の医療従事者は、上記の消化器症状に加えて、皮膚炎や筋肉痛、打撲、足白癬・股部白癬・白癬などの真菌感染症の治療にもシトラス・オランタリウムを使用します。製品形態はカプセル、ジュース、エキス、オイル、皮、粉末、錠剤など多岐にわたります。

機能

ダイエットサプリの原料として注目されるのは、チラミン、シネフリン、オクトパミンといった成分が脂肪分解を促進するためです。これらはノルエピネフリン(ノルアドレナリン)放出を刺激し、代謝率を上げて脂肪燃焼を助けます。

効果

2004年4月に米FDAがエフェドラを食品添加物として禁止した後、シネフリンを含むシトラス・オランタリウムが代替品として人気を集めました。エフェドラと化学構造は似ていますが、シトラス・オランタリウムが同様の副作用を引き起こすという確固たる報告は少ないです。また、ビタミンCを多く含み、血液浄化や鉄吸収の補助効果も期待できます。

留意点

減量効果については、現時点で十分なエビデンスが不足しています。2007年4月に出版された『栄養補助食品事典』では「一部の研究は有望だが、より大規模で厳密な臨床試験が必要」と指摘されています。メイヨークリニックでも「苦橙が減量に効果があるという決定的な証拠はない」と述べられています。

注意事項

シネフリンは交感神経を刺激し、心拍数の増加や血圧上昇、末梢循環の低下など心血管系のリスクを高めます。そのため、子供、妊娠・授乳中の女性、心臓・腎臓・肝臓疾患、緑内障、高血圧の方は使用を避けるべきです。また、カルシウム拮抗薬、MAO阻害薬、刺激薬、スルファ系抗生物質との相互作用も報告されています。

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