子どもの砂糖摂取がもたらす影響
親は子どもの「甘いもの好き」を甘やかすことがありますが、過剰な砂糖は子どもの発育に悪影響を及ぼす可能性があります。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、学校で販売される砂糖入り飲料が子どもの肥満の主要因となっていることが指摘されています。また、マヨネーズやパンなどの加工食品にも砂糖が含まれ、子どもの健康に影響を与えることがあります。
肥満
果汁飲料、炭酸飲料、スポーツドリンクなどの砂糖入り飲料は、特に運動不足の子どもに体重増加をもたらします。これらは高カロリーで満腹感を得にくく、子どもは大量に飲んでも空腹感を感じません。また、クッキーやアイスクリーム、チョコレートビスケット、キャンディーなどのスナックを頻繁に摂取する子どもは、肥満になるリスクが高まります。子ども時代に不健康な食習慣が身につくと、成人後に食生活を改善するのが難しくなることがあります。
虫歯
砂糖は子どもの歯にダメージを与えます。口内の細菌が砂糖を餌にしてプラーク(歯垢)を生成し、これが歯を蝕みます。赤ちゃんや幼児が果汁入りの哺乳瓶を長時間使用すると、口内が常に砂糖にさらされ、虫歯のリスクが高まります。成長した子どもが炭酸飲料やチョコレート、ハードキャンディーを過剰に摂取すると、虫歯だけでなく歯肉炎(歯茎の炎症)を引き起こすことがあります。
心臓病リスクの増加
CDCが2010年に実施した2,000人以上のティーンエイジャーを対象とした調査では、砂糖摂取量が最も多いグループは善玉コレステロール(HDL)を低下させ、悪玉コレステロール(LDL)を上昇させていることが分かりました。HDLが低く、LDLが高い状態は心臓病の主要な危険因子です。この研究は子どもが若年期に心臓病になると結論付けてはいませんが、過剰な砂糖摂取が将来的なりやすい心臓病リスクを高める警告となります。
免疫力低下
白砂糖、コーンシロップ、はちみつなどの精製糖を過剰に摂取すると、白血球の細菌への反応が抑制され、免疫機能が低下します。カリフォルニア大学アーバイン校医学部の小児科准教授ウィリアム・シアーズ博士によれば、精製糖を摂取した後、最大5時間にわたり免疫力が低下した状態が続くとされています。その間、子どもは感染症にかかりやすくなります。
