避妊ピルを服用中でも妊娠前ビタミンは摂取できますか?

妊娠前ビタミン(プレナタルビタミン)は、妊娠中の胎児の正常な発育と母体の健康に必要な栄養素を補うために作られています。しかし、妊娠していない女性が摂取すると、葉酸、鉄、カルシウムなどが過剰になる恐れがあります。避妊ピルを使用し、妊娠を確実に防いでいる場合は、プレナタルビタミンは不要です。その代わり、年齢・性別に合わせたマルチビタミンを選びましょう。

葉酸の摂取量

米国メイヨークリニックの栄養士Katherine Zeratsky氏によると、健康な成人が必要とする葉酸は1日あたり400マイクログラムです。一方、妊娠中や妊娠を希望する女性には、800〜1,000マイクログラムが推奨されています。プレナタルビタミンはこの量を含んでいるため、避妊ピルを使用して妊娠を望まない女性は過剰摂取を避けるべきです。過剰な葉酸はビタミンB12欠乏症の症状を隠す可能性があります。

鉄分の摂取量

同じくZeratsky氏は、妊娠可能年齢の女性に必要な鉄分は1日18ミリグラムと説明しています。妊娠中の女性は27ミリグラムが必要で、これはプレナタルビタミンで賄われます。避妊ピルを使用している場合は18ミリグラムで十分です。50歳以上でホルモン療法としてピルを服用している場合は、8ミリグラムが目安となります。鉄分の過剰摂取は体内に蓄積し、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、最悪の場合は致死的になることがあります。

カルシウムの摂取量

プレナタルビタミンは鉄や葉酸に比べてカルシウム含有量が少なく、1日分としては200〜300ミリグラム程度です。妊娠を防ぐためにピルを使用している妊娠可能年齢の女性は、1日1,000ミリグラムのカルシウムが推奨されます。50歳以上の女性は1,200ミリグラムが目安です。したがって、プレナタルビタミンだけに頼るとカルシウムが不足し、骨粗鬆症などのリスクが高まります。カルシウムは乳製品や小魚、緑黄色野菜などの食品で補うか、カルシウム含有量の高いサプリメントを選びましょう。

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