EER(推定エネルギー必要量)計算の例外ケース

個人の性別、年齢、体重、身長、活動レベルから算出される推定エネルギー必要量(EER)は、健康な成人を基準にしていますが、特定の疾患や状態がある場合は計算方法を調整するか、全く適用できないことがあります。以下に、EER計算が例外となる主なケースをまとめました。

肥満

肥満成人は実測体重ではなく調整体重(ABW)を用いてEERを算出します。ABWの算式は【(実測体重kg - 理想体重kg) × 0.25 + 理想体重kg】です。肥満児については、最も低い運動レベルを使用すると最も正確な結果が得られます。

嚢胞性線維症(CF)

CF患者は健康者よりエネルギー消費が高く、同年齢・性別・身長・体重・活動レベルの健康者の120〜200%のエネルギーが必要です。体重・成長状態を定期的にモニタリングし、十分なカロリー摂取が確保されているか確認します。

発達障害

発達遅延のある方にはEER計算は適用できません。成長や体重の変化を継続的に観察する必要があります。例として、脳性麻痺は脂肪量が少なくエネルギー消費が高く、骨髄異形成はエネルギー消費が低く肥満になりやすいです。

脊髄披裂(Spina Bifida)

Spina Bifidaの方もEER計算の対象外です。身長が低く、脂肪量が少なく、活動量が制限されるためエネルギー消費が低くなります。体重と成長をモニタリングし、必要エネルギーが確保されているか評価します。

早産児・極低出生体重児

早産児や極低出生体重児には特定のEER算式はありませんが、体重1kgあたり1日120〜150kcalが目安とされます。体重と成長の経過観察で十分なカロリー供給が行われているか確認します。

喫煙者

EER算式には喫煙は含まれていませんが、ニコチンの影響でエネルギー必要量が最大10%増加することがあります。喫煙者は同条件の非喫煙者より多くのカロリー摂取が必要になる場合があります。

体重管理 - 関連記事