子どもの低体重の原因は?
メディアでは子どもの肥満とその健康リスクが大きく取り上げられていますが、世界で1億1200万人の子どもは逆に体重が足りないという問題を抱えています。遺伝的要因で身長や体格が小さめになることはありますが、低体重が続くと健康に支障をきたすことがあります。ここでは、子どもの低体重につながる主な原因と対策を解説します。
食事
食事は子どもの身体発育に直結します。経済的な理由で栄養価の高い食品が手に入らない貧困や、肥満防止を過度に意識してカルシウムやタンパク質が不足しがちな食生活が原因になることがあります。過剰に食べさせすぎる必要はありませんが、全粒穀物、乳製品、タンパク源、野菜・果物をバランスよく取り入れることで、健康的な体重維持をサポートできます。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
食事は十分でも体重が増えない場合、甲状腺の異常が考えられます。甲状腺は代謝や消化を調節しており、甲状腺機能亢進症になると代謝が過剰に活発化し、食欲があっても体重が減少します。その他の症状としては心拍数の増加、発汗、神経過敏などがあります。疑いがある場合は医師の診断を受けましょう。
摂食障害
思春期以降の子どもでは自己イメージが体重に影響を与えることがあります。摂食障害の代表例として、過度に痩せることを恐れて食事量を極端に減らす「神経性食欲不振症(拒食症)」や、過食後に嘔吐する「過食性嘔吐症(過食症)」があります。女性に多いイメージがありますが、男性でも約4人に1人が罹患します。5歳くらいから症状が現れ、仲間からのプレッシャーや親のダイエット姿勢が影響することがあります。
定期的な健康チェック
平均より体重が軽くても健康であるケースはありますが、低体重は免疫力低下などのリスクを伴います。定期的に小児科で成長曲線を確認し、体重や食欲に急激な変化があった場合はすぐに受診してください。消化器系の問題や他の疾患が隠れている可能性があります。
