レプチンと減量:ホルモンがもたらす体重管理の真実
レプチンは、白色・褐色脂肪細胞だけでなく、卵巣、骨髄、下垂体、肝臓、骨格筋でも産生されるヒトのペプチドホルモンです。主な役割は、視床下部にシグナルを送って食欲を抑制し、同時に脂肪貯蔵を燃焼させることで体重を調整することです。
レプチン欠乏症はあるのか?
レプチン欠乏は非常に稀な先天性疾患で、重度の早期肥満を引き起こします。治療は可能ですが、報告例は限られており、イギリスでパキスタン系の2家族、トルコで1家族のみが診断されています。
レプチンは肥満治療に有効か?
1995年にマウスで食欲抑制と体重減少が報告され、当初は肥満治療の期待が高まりました。しかし、多くの肥満患者は脳でレプチン抵抗性を示し、ホルモン投与に反応しませんでした。最近の研究では、脳の別領域でのストレスがレプチン抵抗性の原因とされ、抵抗性を解除し感受性を回復させる可能性が示唆されています。
レプチンの調節と抑制
食事中や食後に血流を通じて脳へ満腹感や体脂肪量を伝えるレプチンは、過剰な糖質や炭水化物の摂取で過剰に分泌されます。過剰なレプチンは受容体を飽和させ、調節機能が低下し体重増加につながります。
レプチン・ダイエットの実践
炭水化物や糖質を控え、バランスの良い食事に切り替えることでレプチンシグナルが正常化し、脂肪燃焼が再開します。自然健康とサプリメントの専門家であるバイロン・J・リチャーズは、2002年に『Mastering Leptin(レプチンをマスターする)』を出版し、レプチンが体重維持だけでなくアンチエイジングにも重要であることを解説しています。
