筋トレで消費されるカロリーとは
運動を始めるときに「どれだけカロリーが燃えるの?」とよく質問されます。ランナーは細身でカロリー消費が多いイメージ、ウェイトリフターは大柄で消費が少ないと誤解しがちです。しかし、ウェイトトレーニングでも十分なカロリーが消費されます。
筋肉量の増加
多くの人は筋肉量を増やす目的でウェイトトレーニングを行います。筋肉がトレーニングに慣れ、神経適応が完了するまでに4〜6週間かかりますが、その後は維持するだけでもエネルギーが必要です。つまり、筋肉は「カロリーが高い」組織で、ソファに座っていても、ジムで最大重量を上げている時と同じくらいエネルギーを消費します。
消費カロリーの目安
サンドラ・スミス・ジョーンズ著『A Fresh Start: Accelerate Fat Loss & Restore Youthful Vitality』によれば、10ポンド(約4.5kg)の除脂肪体重が増えると、1日あたり約600kcalの追加エネルギーが必要になるそうです。これは、1週間7日間、毎日6マイル(約9.7km)走るのと同じカロリーです。したがって、除脂肪筋肉が多いほど、維持に必要なカロリーも増えます。
EPOC(運動後過剰酸素消費)
ウェイトトレーニング後には「過剰酸素消費(EPOC)」という現象が起きます。激しい運動後の数時間、体は使い果たしたエネルギー源の回復、血液やホルモンの再酸素化、呼吸・心拍数の正常化、体温の調整などを行います。これらのプロセスには追加のエネルギーが必要で、結果としてカロリーが余分に燃焼します。
代謝の向上
体が安静状態に戻ろうとする過程で、トレーニングの強度と時間が長いほどEPOCによるエネルギー消費が大きくなります。Lou Schuler と Alwyn Cosgrove の『The New Rules of Lifting』は、ウェイトトレーニングが運動後の代謝を上げ、除脂肪筋肉が増えるほどその効果が増幅すると指摘しています。
オーバートレーニングの危険性
「もっと長く、激しく」と考えがちですが、筋肉を増やすには「過負荷 → 筋繊維の破壊 → 修復・再構築」のサイクルが必要です。このサイクルには回復時間が不可欠です。回復を無視してEPOC効果を狙いすぎるとオーバートレーニングになり、結果的に強度を上げられず、カロリー燃焼効果も失われます。
