肯定的強化は、他者からの称賛や欲しいものを得ることなど、さまざまな形で現れます。研究者は、正・負の強化を用いた実験で、パズル解決やその他の課題に対する人間のパフォーマンスがどのように変化するかを調べました。期待通り、報酬が得られると人も動物もパフォーマンスが向上します。まるでおやつで座る犬や、キャンディをもらうためにスーパーでお行儀よくする子どものように、被験者は欲しいものを得るために努力します。

スピードの向上

  • 実験で肯定的強化が与えられると、被験者はパズルに取り組む速度が速くなります。人間だけでなく動物でも、報酬があると作業速度が上がる傾向が確認されています。学習障害を持つ子どもを対象とした研究でも同様の結果が得られました。肯定的強化は「頑張っている」ことへの報酬として、作業スピードと努力度を高めます。

    多くの被験者は2回目以降にパズルを解くと速くなりますが、肯定的強化は単に初回の経験以上に解決速度を上げる効果があります。

繰り返し行う傾向

  • 肯定的強化を受けた被験者は、パズル解決という課題を再び行う意欲が高まります。強化が毎回必要というわけではなく、たとえ間欠的でも頻繁に報酬が与えられれば行動は持続します。これはノースウェスタン大学の実験でも確認されています。

人間に対する効果

  • 多くの研究は若年層や子どもを対象に行われています。教師はパズルを学習動機付けの手段として活用し、子どもはパズルを解くことで肯定的強化を経験します。

    興味深いことに、子ども同士でパズルに取り組む際、一方が否定的なコメントを受けると、もう一方のパフォーマンスが向上することが報告されています。つまり、相手への否定が間接的に自分への肯定的強化となり、解答速度が速くなるのです(ノースウェスタン大学の研究)。

動物に対する効果

  • 動物でも肯定的強化が導入されると、問題解決パズルの成功率が高まります。パズルボックスは、レバーを踏むと閉じ込められた動物が脱出できる仕組みで、報酬(脱出)を得るたびに学習が進み、徐々に速く脱出できるようになります。サル、猫、ネズミ、ニワトリなど多種多様な動物が対象となり、すべての種で肯定的強化に対する学習が確認されました。