ホルスタイン牛の仕上げ飼料と肉質向上

牛肉経営の収益性低下に伴い、ホルスタインの管理プログラムが注目されています。米国で毎年約400万頭のホルスタイン子牛が誕生し、その多くは肉用に育成されます。仕上げ飼料の配合は、肉の品質と販売価格に直結する重要な要素です。

ホルスタイン乳牛の肉用利用

平均的な乳牛は約2回の泌乳期でミルク生産に使用され、その後屠殺されますが、肉は硬くなりがちです。仕上げ飼料の組成を工夫することで、脂肪が少なく柔らかい肉が得られます。2011年1月号『Meat Science』に掲載された研究では、同一種牛から選ばれた10組のホルスタイン乳牛を対象に、4日間の大麦わらと水のみの補償飼料に続き、6週間の高エネルギー・高タンパク飼料を与えた群と比較しました。その結果、肉の食感と風味が改善し、切断時のせん断力が低下したことが報告されています。

トウモロコシのスチームフレーク加工

同じく2011年1月号『Journal of Animal Science』の研究では、スチームフレーク加工した白トウモロコシと従来の黄色デントトウモロコシの仕上げ飼料を比較しました。4頭のホルスタイン・ステアに消化管カニュラを装着し、餌の消化過程を測定した結果、スチームフレーク白トウモロコシはデンプンと総窒素の消化率が向上し、飼料価値が大幅に高まることが示されました。

わらと草の飼料

2010年7月号『Meat Science』の調査では、56頭のホルスタイン乳牛を3群にランダムに分けました。第1群は初日屠殺、 第2群はわらと草を25:75の割合で与え、第3群は草のみを自由に与えました。その結果、わらと草を与えた群は、目標となる冷却体重600ポンド(約272kg)に、他の群より30日以上早く到達しました。

ドライロールドコーン

2009年11月号『Journal of Animal Science』の研究では、ドライロールド(乾式圧延)コーンとスチームフレークコーンの消化性を比較しました。ステアにカニュラを装着し、15日間の消化試験を実施した結果、ドライロールドコーンを与えたステアはデンプンの排泄が少なく、デンプンの消化吸収が高いことが判明しました。著者らは、ドライロールド加工がステアの栄養価を大幅に向上させると結論付けました。

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