チクレッツの成分と製造工程
カドバリー社は、1890年にF.ヘンリー・フリールが考案したチクレッツ(Chiclets)というブランドのチューインガムを製造・販売しています。最初は「キャンディでコーティングされたペパーミント味」のガムとして宣伝され、史上初のキャンディコーティングガムとされています。現在では、ペパーミント、スペアミント、ストロベリー、フルーツフレーバーなど、さまざまな味が販売されており、砂糖入りと砂糖不使用(シュガーレス)で使用される原料が異なります。
砂糖と代替甘味料
チクレッツの主要成分は砂糖またはその代替甘味料です。砂糖入り製品は、砂糖、ブドウ糖シロップ、またはその両方が使用され、ブドウ糖シロップはデキストロース、マルトース、マルトデキストリンなどの自然由来糖を含みます。シュガーレス製品には、ソルビトール、マルチトール、マンニトールといった糖アルコールが使用されます。これらの代替甘味料は穀物やトウモロコシ、木材、タマネギなどから抽出され、甘さは砂糖の約60〜90%で、カロリーも若干残ります。
ガムベース
ガムベースはチューインガムに弾力と粘りを与える成分です。現在の多くのガムはスチレンブタジエンやポリエチレンといった合成ゴムを使用しますが、チクレッツはもともとメキシコや中米のサポジラ(学名:Manilkara chicle)から採取したチクレ樹脂(チクル)を原料としていました。チクルは樹木の樹液を切り込みから採取し、バケツに集めて固めたものです。ガムベースはチクレッツ全体の15〜30%を占め、シュガーレスかどうで配合量が変わります。人間の体内では消化されず、他の食物と同様にそのまま排泄されます。
香料・着色料
砂糖入りチクレッツはペパーミントやスペアミントなどの天然香料が使用されます。一方、シュガーレス製品は天然と人工の香料を組み合わせ、人工着色料(レッド40レイク、イエロー5レイク、二酸化チタンなど)を加えて色付けしています。これらのレイク着色料は石油由来の原料から製造されます。
キャンデリラワックス
キャンデリラワックスはテキサス州やメキシコ産のキャンデリラ植物から抽出される天然の植物性ワックスです。葉表面を保護するために分泌されるこのワックスをチクレッツに配合することで、風味の保持期間が延び、噛み心地が向上します。
