キロカロリーとは何か?その意味と役割
歴史
「カロリー」という語は19世紀初頭、熱機関の講義で初めて使用されました。当初は熱エネルギー全般の測定を指し、食品のエネルギーを測る単位としてだけではありませんでした。国連食糧農業機関(FAO)は「カロリーは熱化学エネルギーの一貫した単位ではない」と指摘しつつ、一般消費者がカロリー表記を完全に廃止するのは難しいと認めています。
キロカロリーの混乱
エネルギーの単位として「カロリー」には小カロリー(cal)と大カロリー(kcal)があります。小カロリーは1 gの水の温度を14.5 ℃から15.5 ℃に上げるのに必要な熱量です。一方、大カロリーは1 kg(約1 L)の水を同様に1 ℃上げるのに必要な熱量で、略してキロカロリー(kcal)と呼ばれます。食品表示における「カロリー」は実際にはこの大カロリーを指しています。
機能
カロリー表示は、食品に含まれるエネルギー量を消費者に伝えるための指標です。欧州などでは「kcal」や「kJ(キロジュール)」で表記されます。SI単位系のエネルギーはジュール(J)で、1 kcal = 4.184 kJ、1 kJ = 0.239 kcal と換算できます。
重要性
食品に含まれる総エネルギー量は、キロカロリーまたはカロリーという単位だけで決まるわけではありません。19世紀後半、米国農務省(USDA)は食品の成分、消化率、代謝率などに基づく因子表を作成し、これを基に食品全体のエネルギー価が算出されます。
種類
消化可能な栄養素ごとのエネルギー密度は次の通りです。
- 脂質:9 kcal/g
- アルコール(エタノール):7 kcal/g(100 %エタノールは200 プルーフ)
- 炭水化物:4 kcal/g
- たんぱく質:4 kcal/g
- 有機酸:3 kcal/g
- ポリオール(低カロリー甘味料):2.4 kcal/g
