綿実油(コットンシードオイル)の危険性とは?
綿実(コットンシード)から抽出した食用油は、サラダ油やマヨネーズ、ドレッシング、シリアル、ベーカリー製品、スナック菓子などに広く使用されています。価格が安く、加工後は保存性が高いことから多くの加工食品に利用されていますが、栽培方法や栄養価に対する懸念が指摘されています。
天然毒素
綿実には「ゴシポール」という毒素が含まれており、植物を害虫から守る役割を果たします。中国では男性避妊薬として使用されたこともありますが、カリウム代謝を阻害し、必須ミネラルの不足に伴う麻痺症例が報告されています。油にする際は漂白・脱臭・精製・化学洗浄など多段階の処理でできるだけ除去します。
農薬使用
綿は食用作物に分類されないため、農薬規制が緩やかです。全農薬の約4割が綿栽培に使用されており、シアン化物、ジコフォール、ナレド、プロパジート、トリフラリンなど、発がん性が指摘された成分が上位に入ります。害虫は農薬に対して耐性を獲得しやすく、数年ごとにより強力な化学薬剤が必要となります。
遺伝子組換え
トウモロコシやカノラ油、大豆と同様に、油用綿も遺伝子組換えが行われています。野生種と交配し「スーパーホウ」と呼ばれる雑草が出現し、環境負荷の高い除草剤の使用が増加します。また、遺伝子組換え綿はカブトムシに耐性を持たせる一方で、モナーク蝶の生息環境を悪化させます。さらに、遺伝子組換え綿由来の油は抗生物質耐性を高め、淋病や結核の治療を困難にする可能性が指摘されています。
組成と健康リスク
綿実油は主に飽和脂肪酸が多く、動脈硬化の原因とされます。また、オメガ‑6 脂肪酸が50%以上含まれ、過剰摂取はオメガ‑3 の欠乏を招きやすいです。市販の油は水素添加されてトランス脂肪酸となり、血清コレステロールを上昇させます。分子構造はピーナッツ油に似ており、ピーナッツやグルテンにアレルギーがある人が反応するケースも報告されていますが、表示義務はありません。
