アンパラヤ(苦瓜)の歴史と効能

フィリピンのアンパラヤ

フィリピンの長寿者は、子どもの頃に卵と一緒に炒めたアンパラヤ(苦瓜)を食べさせられた記憶があるでしょう。また、古い中華料理店や新しい店のメニューに「牛肉とアンパラヤ」の料理があり、イロカノ地方の伝統野菜料理「ピンカベト」でも苦味が特徴です。これらの料理から、アンパラヤはフィリピンで少なくとも1世紀は食べられてきたことが分かります。健康効果に関する最初の文献は1940年代に登場します。

歴史

起源は不明ですが、アジアや南米・カリブ海諸国で広く料理や薬用に利用されていることから、何世紀にもわたり栽培・利用されてきたと考えられます。古代の熱帯地域の食文化に自然に取り入れられ、民間療法としても長く使われてきました。

料理での利用例

アンパラヤはフィリピン以外でも多くのアジア料理に登場します。中国では炒め物やスープ、茶に利用され、インドネシアではココナッツミルクで炒められます。ベトナムでは苦瓜スープ、インド・ネパールではカレーやスパイスを詰めて揚げる料理があります。パキスタンでは玉ねぎと共に揚げられ、沖縄でも多く食べられ、長寿に寄与していると考えられています。

補助食としての糖尿病対策

アンパラヤは伝統的に糖尿病治療に用いられてきました。インドの研究ではインスリン感受性が高まることが示され、2007年にフィリピン保健省は血糖値を下げる効果があると発表しました。これを受けて、アンパラヤ抽出物のカプセルは米国などへ輸出されていますが、効果の科学的裏付けや標準用量はまだ確立されておらず、アレルギーのリスクもあります。

その他の医療効果と俗説

がんやHIV、マラリアの治療への可能性が研究されています。また、苦味が消化を促進し便秘を緩和するほか、葉は創傷、咳、女性の不妊、殺虫剤、解熱剤として民間で利用されています。ただし、緑内障やヘルペスなどの治療効果は科学的に証明されていません。

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