サーモンの栄養価と健康効果
サーモンは、寒冷地域で何千年も主食として親しまれてきた脂肪分が豊富な魚です。野生サーモンは世界中で人気が高く、オメガ3系脂肪酸などの有益な栄養素が含まれています。一方、養殖サーモンは産卵場の環境悪化を受け、供給を支える重要な役割を果たしていますが、栄養面や環境面での課題も指摘されています。
種類
サーモンにはさまざまな種類があり、味や栄養価に若干の違いがあります。主な野生サーモンは以下の通りです。
- キングサーモン(チヌークサーモン)
- ソッケイサーモン
- コージーサーモン(シルバーサーモン)
- アトランティックサーモン
- チュームサーモン
- ピンクサーモン
養殖サーモンの大半はアトランティックサーモンです。これは太平洋沿岸での養殖が限られているためです。
注意点
近年、養殖サーモンの健康リスクや環境への影響が問題視されています。米国農務省(USDA)の2002年の調査では、養殖サーモンは野生サーモンに比べてオメガ3脂肪酸が約35%少ないことが確認されました。また、2003年の米国科学アカデミー報告書では、養殖サーモンは米国で最もPCB(ポリ塩化ビフェニル)汚染が高いタンパク源であり、野生サーモンの10倍以上の濃度が検出されたとされています。PCBは1976年に米国で使用が禁止された発がん性化学物質です。
健康効果
サーモンに含まれる最も重要な栄養素はオメガ3脂肪酸です。オメガ3は心血管疾患のリスク低減、血圧の正常化、動脈硬化の予防など、多くの健康効果が報告されています。サーモンに含まれるオメガ3は、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、ALA(α-リノレン酸)の3種類です。
栄養特徴
サーモンは種によって若干の栄養差はありますが、基本的には高タンパク・高脂肪の食品で、必須栄養素が豊富です。炭水化物はほとんど含まれません。たとえば、3オンス(約85g)の野生アトランティックサーモンには、タンパク質が17g、ビタミンB12の45%相当、ビタミンB6の35%、ナイアシンの33%、リンの19%、カリウムの13%、銅の11%が含まれます。
選び方・保存方法
サーモンは生鮮、冷凍、燻製、缶詰、ロックス(スモークサーモン)などさまざまな形態で購入できます。栄養価は新鮮なものが最も高く、冷凍や加工品では一部減少します。サーモンが手に入らない場合は、サーモンオイルのカプセルを利用すれば、オメガ3などの主要栄養素を補給できます。
