グルコースの特徴と性質
グルコースは炭水化物の一種で、代謝において最も重要な単糖です。体の主要なエネルギー源として利用され、1モルあたり約2870 kJのエネルギーを供給します。
概要
- グルコースは単糖(モノサッカライド)で、D-(+)-グルコースとL-(-)-グルコースの2つの異性体があります。D-(+)-グルコースは体内でエネルギー源として利用でき、デキストロースとも呼ばれます。一方、L-(-)-グルコースはエネルギー源として利用できません。
同定情報
- 分子式は C6H12O6、白色の結晶性粉末で甘味があります。融点は 153〜156 ℃(307〜312 °F)。主に環状のチェア形態で存在しますが、開鎖形態も存在します。
一般的な性質
- 分子量:180.16 g/mol
- 密度:1.54 g/cm³
- SMILES 表記:C(C1C(C(C(C(O1)O)O)O)O)O
D-(+)-グルコースの特性
- 光学回転:+49°〜+55°(10 % 溶液)
- 水への溶解度:133 mg/mL
- WISWESSER 表記:T6OTJ BQ CQ DQ EQ F1Q -D,GLU
- 経口LD50(ラット):25 800 mg/kg
- Log KOW:-3.24
- pKa:12.92(0 ℃)
- pH(0.5 M 溶液):5.9
L-(-)-グルコースの特性
- 光学回転:-53°〜-51°(10 % 溶液)
- 水への溶解度:50 mg/mL
反応性と安定性
- ナトリウム過酸化物や硝酸カリウムと激しく反応します。50 ℃(122 °F)以下では安定です。
代謝における重要性
- フルクトースやガラクトースなどの他の単糖、乳糖や蔗糖といった二糖類、デンプンなどの多糖類は体内でグルコースに変換されます。脂肪やタンパク質からも一部がグルコースに変わります。ホルモンにより血糖量が調整され、過剰な摂取は胃腸の蠕動を過剰に刺激し下痢を引き起こすことがあります。
