体重増加の原因とリスク要因

体重を減らすことは、意欲的に取り組んでいる人でも難しいことがあります。体重増加は単なるカロリーの出入りだけで決まるわけではなく、処方薬や生活習慣などさまざまな要因が関与しています。ここでは、体重増加につながりやすい要因と、可能な限りリスクを抑える方法をご紹介します。

処方薬

  • 近年、医師は一部の処方薬が体重増加を引き起こす可能性があることを認識しています。糖尿病薬の中には体重が増えるものもありますし、高血圧薬、関節炎治療薬、抗うつ薬なども同様です。体重増加が気になる場合は、医師に代替薬や用量調整について相談するとよいでしょう。

ダイエット炭酸飲料

  • カロリーゼロのダイエット飲料を選ぶ人は多いですが、過剰に摂取すると逆に体重が増えることがあります。研究では、ダイエット飲料を頻繁に飲む人が代謝症候群(腹部肥満・高コレステロール・高血圧)になるリスクが高まると示されています。味覚とカロリー利用の結びつきが乱れ、身体が実際に必要とするエネルギー量を誤認するためと考えられています。1日1本程度に抑えることが推奨されます。

ストレス

  • ストレス下では食べ物に慰めを求める「情動性摂食」が起こりやすく、甘いものや脂肪分の高い食事が増えがちです。また、ストレスは運動時間を減少させる要因でもあります。研究によれば、ストレスは酵素の活性化を通じて腹部に脂肪を蓄積させることが示唆されています。運動と瞑想などのリラクゼーション法でストレスを管理することが重要です。

環境化学物質(肥満促進因子)

  • 代謝を調節するホルモンと誤認される化学物質を「オベソゲン」と呼びます。代表的なものに、プラスチックや食品容器の内側に使用される合成エストロゲンのビスフェノールA(BPA)や、香料に含まれるフタル酸エステルがあります。実験動物ではこれらが体重増加を引き起こすことが確認されています。農薬も同様のリスクがあるため、家庭での農薬使用は控え、残留農薬の多い食品は避けるとよいでしょう。

睡眠習慣

  • 2010年2月号の『SLEEP』誌に掲載された研究では、睡眠時間が短すぎても長すぎても体重増加リスクが高まることが示されました。特に1日5時間未満の睡眠は、7〜8時間の睡眠と比べて体重が増える確率が約2倍に上ります。睡眠不足は空腹感を司るホルモン(グレリン)と満足感ホルモン(レプチン)のバランスを崩し、過食を誘発します。また、うつ状態が併存すると睡眠障害がさらに悪化し、体重変化につながります。

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