共役リノール酸(CLA)の健康リスク
共役リノール酸(CLA)とは
CLAは体脂肪減少を促すとされる脂肪酸で、乳製品や肉に自然に含まれます。サプリメントは錠剤や液体で市販されています。
研究概要
スカンジナビア臨床研究グループのジャン=ミシェル・ゴリエ博士が実施した1年間の研究では、食事や運動を変えずにCLAを摂取した被験者は平均で体脂肪が9%減少しました。しかし、同時に血中コレステロールや心血管リスクに関する指標が悪化することが報告されました。
コレステロールへの影響
錠剤型CLAを摂取したグループでは、LDL(悪玉)コレステロールがわずかに上昇しました。LDLが高いと血管壁にプラークが形成され、脳や心臓への血流が阻害され、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。一方、シロップ型CLAを摂取したグループでは、HDL(善玉)コレステロールがやや低下しました。HDLが低いと心疾患のリスクが増大します。
心血管疾患リスク
両グループともリポタンパク質の総量が上昇し、過去の研究ではリポタンパク質が高いと心筋梗塞のリスクが増えることが示されています。また、レプチン濃度も上昇しており、レプチンは心臓疾患の指標とされています。
白血球数の増加
CLAを摂取した被験者は対照群に比べて白血球数が増加しました。白血球の増加は血管の炎症を引き起こす可能性があり、これも心血管疾患の原因となります。研究者は「数値は生理的範囲内で有意差はない」と述べていますが、別の研究ではCLAがウイルス感染防止に寄与する可能性が示唆されています。
